「アイデアがスケッチになり、スケッチが折られていく。この折り紙には、デカルトの言うところの命が宿る」
About
デザイナーのヒロコ・コバヤシとニール・プラカシュは実は建築士。隈研吾建築都市設計事務所をはじめ、世界でも名高い建築事務所で経験を積んできました。ニック・マルコビッチ建築事務所ではアーサー・エリクソンとのプロジェクトにも関わっています。
自分たちの考える現代の美を、建築現場だけでなく身に着けるものとして形にし始めたのは2009年。光や空間、フォルムを計算し尽くしたジュエリーの一つひとつに、設計技術の粋が凝縮されています。
プロセス
hk+npのジュエリーのほとんどはスケッチに始まり、折り紙のモデルを経てコンピュータによる精密なレンダリングでスピーディに試作。これらのテクニックを伝統的な装飾技術である鋳型、そして手作業による研磨や仕上げと融合させます。工程は複雑を極めますが、そこで目指しているのは、幾何学的なデザインを比較的シンプルに造り上げること
材料はニッケル含有ゼロの925シルバーで、仕上げには3種類のオプションがあります。「ミラー」は磨かれて光沢があり、「マット」はマイクロビーズブラスト加工により深みのある仕上がり。「スクラッチ」は微細な並行線が材面に質感をもたらしています。製品はすべてゴールドもしくはプラチナでもご注文いただけます。
実績
hk+npはCanadian Architect Magazine、Globe and Mail、CBCのNorth by Northwest、Shaw Cableのgo! West Coastといった有力メディアの数々に取り上げられています。製品はシアトルのウイング・ルークミュージアムやバルセロナのJOYAコンテンポラリー・ジュエリーフェアでも展示され、ニールもヒロコもアルバータ州のレスブリッジ大学におけるArchitecture and Design Nowシリーズで講演も行っています。コレクションはカナダ全域のアートギャラリーショップやブティックで販売されており、このほど米国と日本でも販売を開始しました。
デザインinバンクーバーの、メイドインジャパン
リサーチを尽くした果てに、hk+npがパートナーとして選んだのは新潟県の三雄(さんゆう)工芸。三代に渡って受け継がれてきた手作業による鋳造・研磨の技術が、製品一つひとつの比類のない品質に現れています。こうした形でヒロコと母国である日本との絆が深められていることも、嬉しい驚きです。
お米と鉄の話
起伏に富んだ大地が弥彦山麓に広がる新潟は、米どころ・酒どころとして知られています。その昔から農業を生業(なりわい)としてきましたが、扇状地は洪水も多く、稲の生育期の条件も不安定。安定した産業を求めていた地元の人々が目を向けたのが山でした。
人々の請願に応えて、時の天皇が弥彦山の銅採掘の権利を与え、宮殿や寺院の建立に使う釘の鋳造を許します。これが時代とともに銅、鉄、チタンへと拡大しました。
新潟は茶器や食器などの金属工芸品で名を馳せるようになり、特に銅の湯飲みは毒に反応して色が変わることから、17世紀に皇室で珍重されました。新潟は現在でも金属工芸の里であり、家族経営の企業が大半で、6世代以上にも渡ってその技を受け継いでいます。
コレクション
スタジオを立ち上げたのは2009年。製品はたった一つ、「捻(ひね)り」シリーズのバングルのみでした。それから建築設計をモダンなジュエリーのサイズに落とし込みながらコンテンポラリーな作品を開発し、コレクションを拡大してきたのです。
ベストフィットのために
hk+npのリングやバングルは手作り。個人差のある指や手首にもぴったりフィットします。ご希望のサイズはサイズ表でご確認ください。製品に関しご質問やご懸念がありましたら、どうぞいつでもご連絡ください。喜んでご相談に応じます。
パッケージ/ギフトラッピング
製品はすべて手作りの美しいペーパーボックス入り。ご希望によりギフトラッピングも無料で承ります。